爆発の可能性のある危険な場所で使用する電子はかりや関連機器は、防爆構造である事が義務付けられており、日本の防爆規格を取得した機器でなければ使用できません。
IT技術が普及する時代ですから、危険でない場所で使用する電子はかりの重量データをパソコンに記録するのは比較的容易ですが、 危険場所となると防爆構造の機器も限定される為、自由度が少なくなります。
そこで、危険場所で使用する電子はかりの重量データをパソコンに記録する方法の例をご紹介します。
(爆発の危険のある場所を「危険場所」、危険のない場所を「非危険場所」と呼びます。)
パソコンに重量データを記録する例として、次の方法をご紹介します。
1) 防爆構造のデータロガーを使用する方法
はかりの重量データを記録する防爆構造のデータロガーは、新光電子製のDLZ-200とクボタ製のKL-DT-IS、大和製衡製のYL-100Exを使ったシステムとなります。
それぞれ、危険場所で防爆構造のはかりにデータロガーを取り付けて使用し計量した重量データをデータロガーに記録する事ができます。
2) 防爆構造のはかりとパソコンをRS-232Cケーブルで接続する方法
RS-232Cケーブルで接続する方法として、非危険場所に置かれた新光電子製やクボタ製の通信ユニットを使い、はかりとパソコンとを有線で接続するシステムをご紹介します。
3) 防爆構造のBluetooth無線ユニットを使用する方法
防爆構造のBluetoothユニットを使用する方法として、はかりに新光電子製のBluetooth出力ユニットBTZを取り付けたシステムをご紹介します。
はかりとパソコンは、Bluetooth接続されるので、重量データが計量の都度、Bluetooth出力ユニットにより無線でパソコンに送信されます。
Bluetooth無線は、障害物がなければ10メートルほど届きます。
非危険場所に電波が届けば、直接重量データをパソコンで受信する事ができます。
非危険場所に電波が届かない場合は、危険場所で防爆構造のパソコンを使って受信します。
4) 防爆構造のはかりをパソコンとLAN接続する方法
防爆構造のはかりを、パソコンとLAN接続する方法として、旭化成エンジニアリング製の防爆機器を活用し、有線LANや無線LAN (Wi-Fi)で接続する防爆システムの例をご紹介します。
このシステムで使用するはかりは、新光電子製のFZシリーズに限定されます。
解説用冊子
【 冊子タイトル 】
防爆はかりの重量データをパソコンに記録する方法とは?
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用紙サイズは、B5 または A5 がお勧めです。