防爆構造の電子はかりとは?

爆発の危険のある場所で使用される防爆構造の電子はかりについて、爆発のメカニズムや防爆構造の種類、また関連する防爆性能の記号表示についてご紹介します。

ポカミス防止方法

はじめに、爆発のメカニズムと防爆についてご紹介します。
爆発のメカニズムには、三つの要素があり「爆発危険性ガス」と「酸素」が混ざった状態で「点火源」が作用すると爆発が生じます。

爆発を防止(防爆)するには、これらの要素のいずれか一つでも無くせば良いのです。
防爆構造のはかりとは、爆発の点火源とならない構造のはかりで、爆発の危険のある場所で使用できる電子はかりです。

次に、爆発の「点火源」にならない電子はかりに関係する代表的な防爆構造として、次の4種類
をご紹介します。
 ① 本質安全防爆構造
 ② 耐圧防爆構造
 ③ 安全増防爆構造
 ④ 内圧防爆構造 

次に、防爆性能の記号表示についてご紹介します。
防爆構造のはかりのカタログなどに「Ex ia ⅡB T4 Ga」という記号が書かれています。
これは、「防爆記号」と呼ばれ、その電気機器の防爆性能を表した記号です。 
防爆記号には、「構造規格」と「整合指針」の2種類のパターンが存在し、先頭に「Ex」という記号が付く「Ex ia ⅡB T4 Ga」は、整合指針表記方法で、国際規格IECに準拠していることを表すものです。 ここでは、整合指針の記号表記についてご紹介します。

整合指針表記には、先頭につける防爆構造を表す記号「Ex」 の他、4つの要素として、「防爆構造の種類を表す記号」、「適用できる電気機器のグループ」、「発火温度」、そして「機器保護レベル(EPL)」があります。 
それぞれ以下のように表します。 

① 防爆構造の種類
② 適用できる電気機器のグループ
③ 発火温度
④ 機器保護レベル(EPL:Equipment Protection Levels)

※ 記号表示の詳細は、解説用冊子「防爆構造の電子はかりとは?」をご覧ください。

 解説用冊子


【 冊子タイトル 】
 防爆構造の電子はかりとは?

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両面印刷し、左綴じにすると冊子になります。
用紙サイズは、B5 または A5 がお勧めです。

 解説用動画