私たちの身の回りでは、さまざまな計量器(はかり)が使用されています。
商店で、量り売りのお肉や野菜を買う場合、使用されている計量器が正しくないと商売が成り立ちません。
そこで、計量器を商売に使う場合や計量した値を証明する場合、適正な計量が確保されるよう、計量法により定められた「特定計量器」を使用する事が義務付けられています。

特定計量器

特定計量器の名称はわかり難いので、はかりメーカーでは、「検定付きはかり」 「検定品」 「取引・証明用はかり」と呼んでいる場合があります。

特定計量器の呼び名

「特定計量器」は、基準に適合している証として、「検定証印」または「基準適合証印」が付けられています。
また、取引や証明に使用する特定計量器は、計量検定所に届け出をし、2年に1回の定期検査を受ける義務があります。

特定計量器の説明

・商店で、「肉の重さを量ったら120gで、グラム単価が100円なので、12000円です。」のように取引行為にあたります。
・病院などでの健康診断で、「あなたの体重は65kgです。」と記録する場合は、証明行為にあたります。
このように、取引や証明に使用する場合は、特定計量器を使わなければなりません。

特定計量器の使用

・家庭で料理の材料の重さをはかる。
・工場で、加工部品が正しく加工できているか重さを量って確認する。
・工場の出荷検査で、「適正な量か?」「梱包ミスが無いか?」重さを量って確認する。
このような例は、取引や証明の行為ではないので、特定計量器では無い、普通のはかりが使用できます。

特定計量器を使わなくて良い例

はかりを選ぶとき、はかりの仕様として、「検定品」「検定外品」の記載がありますが、名称だけで検定が付いているから「検定品」にしようと選んでしまうことがあります。
「検定外品」の方が、「検定品」より、目量(最小表示)が細かく計測できる場合があります。
「検定品」は「特定計量器」のことですから、取引や証明に使用しない場合は、「検定外品」を選びましょう。

大和製衡製はかりの仕様説明

 解説用冊子

はかりの「検定付き」や「特定計量器」とは何?-冊子


【 冊子タイトル 】
 はかりの「検定付き」や「特定計量器」とは何?

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用紙サイズは、B5 または A5 がお勧めです。

 

 解説用動画